テキストサイズ

運命の誘惑

第29章 真実

その人影‥恭のお母さんは1歩、1歩とこっちへ向かって歩き始める。


1歩1歩と距離が縮む度にドクドクドク‥・バクバクバクバク‥・‥


鼓動速度はどんどん速まり頭がクラクラして眩暈が軽く起こる。






――何であの人がここに‥‥・?






何で恭のお母さんがこんな所に‥‥?




「おい?寺島??大丈夫か??どうした?」




岡田の肩向こうをジッと視線を向けたまま硬直状態の私の肩を岡田は心配そうな眼差しで軽く揺らした後、

私の視線を追うようにゆっくりと岡田も自分の背後へと視線を向け、








「‥‥かあ‥・さん‥・」










小さく呟いた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ