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運命の誘惑

第29章 真実

「――――え‥‥?」



耳を疑いたくなるような岡田の小さな、小さな呟きに思わず声が漏れる。



私の声でハッ!とした表情を私に向ける岡田。


その岡田を見る私の瞳は絶対ゆらゆら揺れて瞳孔が完全に開いてると思う。






‥い‥今‥・‥何て言った‥?






「今‥・何て‥‥?」



岡田に問う声も震える。




“母さん”




そう言った‥‥・?




母さんって‥まさか?!





――――いや‥・




ちょっと待って‥‥?


聞き間違いだ!


岡田の母親が恭のお母さんなハズがないよね。

そもそも恭の名字は【岡田】じゃないし。

だからあの人は岡田のお母さんなワケないか‥・




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