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運命の誘惑

第31章 闇×真実=・・   *汐生side* ②

それ以来。



俺は彼女に逢う事は1度もなかった。

近くに綺麗に整備された陸上専用のグランドが出来たらしく大会や合同練習は全て向こうで行われるようになったらしくうちの学校へ来る事はなくなった。



恭も彼女とのデートが忙しいんだか何だかたまーにお互いの親の心境報告をする程度で彼女について話したり、そんなお互いのプライベートについて話はしなかった。





時が経てば辛さは消える。





昔何か読んだ本に書いてあった。





それと一緒で、時が経てば彼女の事なんて忘れる。





安易に考えてた俺の予想を裏切るように何故か分からないけど、

1度しか逢ってない。
1度しか話してない。

たったそれだけの接点の彼女。




なのに何故だろう。




日に日に彼女への想いは募る‥‥。










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