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運命の誘惑

第31章 闇×真実=・・   *汐生side* ②

「なぁ、汐生最近何か暗くね?」

「んな事ないし!元気だし?」


「何かあるなら相談乗るぞ?」



そう言ってニコリと女みたいに綺麗な顔して微笑む光。


光とは小学校以来の腐れ縁。


俺が小学校の時に転校して来て仕事でいつも遅い親父の変わりに心配して光のオジサンやオバサンがいつも一緒にご飯とか食べさせてくれたりした。


光の凄く優しい心配症な性格は完全にオバサンの血を引き継いでるんだろ思う。



「お前俺が分からないとでも思ってんの?バカだろ」


「え?」


「お前が何か悩んでる事なんか情けないお前の顔見てりゃ分かるっつーの!」


「‥‥情けないって酷っ!!」




口の悪さは完全にオジサン似だけど。


でもそんな光が俺は大好きで。
何かとあればつい頼ってしまう存在だったりする。




‥こいつに話してみようかな。



俺が忘れられない人の事‥‥。




「光、今日うち来いよ」


「来て下さいだろうが」


「‥‥‥・。」











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