運命の誘惑
第33章 過去と真実と心と現実(いま)と・・・・
――――――・・・
――――・・
「それからは寺島が知ってる通りだよ。
元も好美も最初から知ってたんだ‥。
俺が“恭の弟”だって事‥。
知ってて寺島には黙って貰ってたんだ。
寺島を騙すとかそんなつもりは全然無くて。
‥だけど。
結果、こんな形になってしまって本当にゴメン‥‥‥。マジでゴメン‥」
‥‥~~っ、
玄関ドアの向こう側で苦しそうな、辛そうな声色で話す岡田。
その話を嗚咽が漏れて相手に聴こえないように必死で口元を両手で覆って
溢れ出す涙を拭う事もなく声を押し殺して泣きながら聞いた。
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「それからは寺島が知ってる通りだよ。
元も好美も最初から知ってたんだ‥。
俺が“恭の弟”だって事‥。
知ってて寺島には黙って貰ってたんだ。
寺島を騙すとかそんなつもりは全然無くて。
‥だけど。
結果、こんな形になってしまって本当にゴメン‥‥‥。マジでゴメン‥」
‥‥~~っ、
玄関ドアの向こう側で苦しそうな、辛そうな声色で話す岡田。
その話を嗚咽が漏れて相手に聴こえないように必死で口元を両手で覆って
溢れ出す涙を拭う事もなく声を押し殺して泣きながら聞いた。