運命の誘惑
第5章 謎
私はその声を無視して階段の手摺を持ち蹲ってた身体を起こす。
その声の主は振り返らなくても誰か分かるから。
私が今1番関わりたくないヤツ。
恭と同じ声の岡田。
「おい!寺島さん?!」
岡田がダダダダッと階段を駆け降りて来て私より数段下に立ち私の顔を覗き込む。
‥・・やだ‥・!
こいつと話したくない‥!!
未だ激しく動悸する胸を抑えつつ何とか体勢を戻して立ち去ろうとする私を
「取り敢えず俺に掴まれ!」
岡田が腕を掴んで静止する。
…瞬間。
【悲劇のヒロイン】
この言葉を“恭の声”で言われた事を思い出す。
大っ嫌いな言葉を恭が言ったような錯覚に陥って、全身の血が冷えわたって動悸が高まり
「おい!!寺島!!!」
私は意識を手離した。
その声の主は振り返らなくても誰か分かるから。
私が今1番関わりたくないヤツ。
恭と同じ声の岡田。
「おい!寺島さん?!」
岡田がダダダダッと階段を駆け降りて来て私より数段下に立ち私の顔を覗き込む。
‥・・やだ‥・!
こいつと話したくない‥!!
未だ激しく動悸する胸を抑えつつ何とか体勢を戻して立ち去ろうとする私を
「取り敢えず俺に掴まれ!」
岡田が腕を掴んで静止する。
…瞬間。
【悲劇のヒロイン】
この言葉を“恭の声”で言われた事を思い出す。
大っ嫌いな言葉を恭が言ったような錯覚に陥って、全身の血が冷えわたって動悸が高まり
「おい!!寺島!!!」
私は意識を手離した。