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運命の誘惑

第33章 過去と真実と心と現実(いま)と・・・・

「寺島が段々俺という存在を受け入れてくれるようになってから、

いつ言おう‥いつか言わなきゃ‥いつ‥・・

ずっと悩んでた。

‥けど言えなかったんだ。

言ってしまう寺島は俺を拒絶する。

そう思って言えなかった。
だけどいつかは言わないといけない。

寺島が【俺】という人間を受け入れてくれた時本当なら告げるべきだったのに‥俺の中のズルさが勝ってしまって言えなかった。

もっともっと、今のままただの【岡田】のままで寺島の傍に居たい。

その想いが勝って言えなかったんだ‥。」




岡田は苦渋に満ちた声でゆっくりとドア向こうで話した後、



「ごめんな?

だけど、これだけは言わせて欲しい。

俺、恭に頼まれてるから、恭と約束してるから寺島を守ったわけじゃない。

俺が守りたかったから、俺が傍にどうしても居たかったから、

俺が寺島の事を好きだから守りたかったんだ。

結果的にこんな形になっちゃったけど‥だけど俺の気持ちは嘘じゃないから‥。


これだけは信じて欲しい‥。


後、どうするかは寺島に任せるから。


本当にごめん‥‥・。」





と言った。















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