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運命の誘惑

第5章 謎

両肩に強い痛みが走り、ふと目を覚ます。



「愛結!?大丈夫!??」




私の目の前にはドアップの好美の顔。

その向こうには白い天井。

そして鼻をツンと抜ける薬品の匂い。




・・・あれ・・?




「ちょっと!?愛結!?大丈夫!!??」





私…‥‥




「好美ぃ‥‥」


「何!?」


「‥肩‥‥重い‥」


「あっ!!!」



好美は全体重を私の両肩に乗せたんじゃないかってくらい押えつけてくれてて。



「ごめんごめん~」



頭を掻きながら笑って両手を退けてくれた。


途端に軽くなる両肩にプッと笑いが出る。




「どんだけ体重乗せてんの!」


「いや、つい!だって愛結が“恭”って突然叫び出すから」



そう言って首を傾げて好美は苦笑。



‥あ。





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