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運命の誘惑

第34章 初めての・・・・

“恭の眠ってるとこ‥‥”



‥そっか。

当然だけど岡田は知ってるんだよね。



恭のお墓のある場所。


恭が眠ってる場所‥‥。




「寺島はさぁ」



不意に岡田の声が降って来て思わず肩がビクンと跳ねる。


そんな私に岡田は目を細めて優しく微笑。




「今日、ちゃんと走れてたじゃん」


「――――――え?」




岡田の言葉に心臓がドクンと脈打つ。




「恭の事故以来走るの止めてたんだろ?

走れなかった‥が正しいか‥・


全力で走る事はあれ以来しなくなってたんだろ?」




「‥‥・何でそれを‥‥?」




「元が教えてくれてたんだ」




岡田は眉を下げて苦笑した。









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