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運命の誘惑

第34章 初めての・・・・

「寺島の心が全て綺麗に晴れるのもあと1歩かもねー♪」



岡田はニコニコ笑って



「その時が来たら、一緒にこの恭のストラップを恭に届けに行こう?」



“それまで俺が大切に持ってんね!”と言って岡田は恭のストラップを鞄に入れて再び私の手を握って



「さっ、帰ろう♪」



ニコリと笑った。





岡田の手を握りながら帰る帰り道。


ビルの向こう側に広がる空を真っ赤に染める空を眺めながら未だに自分が走れた事が自分の行動ながら驚きを隠せない私。


だけど‥今日走れたのは岡田の事があったから走れたんだと思う。


私が自分から走ろうと決めたんじゃなくてほぼ咄嗟的行動‥‥。




‥今の私は自分から走る事がもしかしたら‥‥



もし‥自分の意志で自分が“走る”と決めて走った時は私は‥‥







‥私は恭に初めてちゃんと逢いに行ける‥






何だかそんな気がする‥‥・‥。







‥そんな気がしてきた
















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