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運命の誘惑

第35章 ti sto per sempre vicino

思わず私はきょとーん。



“大丈夫になる魔法”って‥?



「流石に寺島が走ってる時は俺、助けてやれないかもしれないから」




‥‥・・え?




「ほい♪コレ!

コレさえあれば大丈夫っしょ?」




と、ニカリと笑いながら岡田は無造作に握り締めた紫のハチマキを私に差し出す。




「ハ‥‥ハチマキ‥??」



「うん、俺のハチマキ!」



「な、何でハチマキ?」




ハチマキと“魔法”



どんな繋がりが‥?
さっぱり分からんのですけど?!



怪訝な私をフフッと笑う岡田。



「寺島さぁ‥‥寺島が“大丈夫”て言う時、本当に大丈夫なら俺を真っ直ぐ見るけど、

ちょっとでも不安な時は空を一瞬見上げる癖あるの、知ってる?」




「へっ!?」






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