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運命の誘惑

第36章 勇気の一歩

「俺に言いたい事?

何?何??」




岡田は不思議そうに目をぱちくりさせて首を傾げる。




「あのね、もし次の500メートルでちゃんと完走出来たら‥」



「出来たら‥・?」




ドクンドクン‥鼓動が速る。




私は岡田の拳と合せてる拳にグッと力を入れて、

真っ直ぐ岡田の目を見て、





「一緒に‥‥



恭の“眠ってる場所”に一緒に行って欲しい」



「え‥‥、寺島?」




「私を恭が眠ってる場所に連れて行って欲しい」




岡田にそう告げた。









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