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運命の誘惑

第36章 勇気の一歩

すると岡田は私の頭にいつものように大きな手を軽くポンと置いて




「喜んで~♪」




ニカリと笑って私の頭を優しくそっと撫でた。


真面目な話をしてるのに軽めに返す所が多分、変に緊張させない為の岡田の気遣いなんだろうなー‥


なんて思うと、また岡田の優しさに触れられて胸がキュンとする。




「私が走るとこ、見ててね?」


「当たり前。しっかり見てる。」





≪500メートル走の寺島さん!至急入場門へ‥‥≫





「あ!!じゃぁ私行くね!」


「ちょっと待って!寺島!」


「へ?」




入場門へ向かおうとする私の腕を引っ張って行動を岡田は静止させ、
軽く自分の方に引き寄せた瞬間






チュッ






頬に軽くキスをした。








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