テキストサイズ

運命の誘惑

第36章 勇気の一歩

「キャー!!」

「いけーっ!!」



なんていう声と共に全力で走る1年生の背中を見つめながら




ドキドキドキドキ――‥‥




緊張が走る。


走る事が怖いとかそんな緊張じゃなくて、人前で走るという緊張。



恭が逝なくなってから陸上も体育も全て自分の中で無い物としてたから、本当3年ぶり。



1年生が全て走り終り、次は2年生が500メートル走り出した。



徐々に自分の番が回ってくるの感じると更にドキドキ鼓動が高鳴る。




私は緊張を解す為に岡田から貰ったハチマキを外して岡田が中に書いてくれた文字とプリクラをそっと指でなぞる。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ