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運命の誘惑

第36章 勇気の一歩

岡田の指の先に視線を流し、空を眺める。


空は相変わらず綺麗なオレンジ色を放ち、優しく温かい風が私の頬を撫でる。




―――あの空の向こうに‥‥・





「恭もきっと‥寺島が走ってくれた事喜んでるだろうな」



そう言って更に優しくふわりと笑う岡田の顔と、岡田の声と‥





“恭も喜んでる…”





岡田の言葉が嬉しくて

恭も見てて欲しいと願ったのがもしかしたら岡田の言うように叶ってるのかも‥


そう思うと胸の奥が温かくなって、全ての感情が溢れ出て


涙が頬を伝った。






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