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運命の誘惑

第36章 勇気の一歩

私は岡田から身体を離すと、岡田はそっと私の頬に触れ親指で優しく涙を拭ってくれて



「大丈夫?」



目を細めてニコリと私を見て微笑。



その微笑があまりに優しくて綺麗で思わずドキッとしてしまう。



そんな私を優しい眼差しで見つめる岡田の目を真っ直ぐ見つめながら




「え‥‥?寺島‥?」




突然手を握られて戸惑い気味の岡田の手をギュッと力を入れて握る。




「明日、恭のお墓に連れてって欲しい」



「え‥‥・?」



「明日、恭にちゃんと逢いに行こうと思う」





明日行かなきゃ行けない‥。

行くなら明日だと思う。





だって明日は‥‥・





恭の4回忌‥






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