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運命の誘惑

第37章 大切な彼

―――――――・・・



恭の命日。



妙に落ち着かなくて一睡も出来なかった。



落ち着かなかった理由は1つ。



今までは、


恭が“居る場所”に行く

イコール

自分の地元に戻る



と言う事を当然ながら意味してて。



地元を思い出すと、あの嫌な記憶が蘇って胸がギュッと締め付けられてた。



だから今まで絶対帰りたいなんて思わなかった。

だから恭の月命日も命日も想い出のあの海で1人で弔ってた。

地元に帰る勇気が出なかった。






―――けど。






今は、違う。










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