運命の誘惑
第37章 大切な彼
見慣れた懐かしい駅で下車。
岡田と手を繋いで少しだけドキドキしながら歩く線路沿い。
つい‥向こうから歩く人影が同じ歳くらいの人に見えると思わずギュッと岡田の手を握ってしまって。
その都度、岡田は少しだけ私を隠すように歩いてくれたり、
優しく
「大丈夫?」
声を掛けてくれたりしたけど、岡田の一言
「寺島は別に何も悪くないんだから後ろ指差される事もないわけじゃん?
だからさ、俺がついてるんだから堂々としてればいいんだよ?」
…‥そうだよ。
岡田が傍に居てくれるんだから‥。
この言葉で少しだけ、コソコソ気味になってた自分もちゃんと顔を上げてしっかり前を向いて歩けるようになった。
「そもそも、そんな化けてたら向こうも寺島だって気付かないよ。絶対!」
「は?!そんな素が分からないくらい化けてないし!!」
「いやぁ~‥どうかなーそれは‥」
「‥何よ、その目は‥・・」
「べっつにぃ~?」
岡田と手を繋いで少しだけドキドキしながら歩く線路沿い。
つい‥向こうから歩く人影が同じ歳くらいの人に見えると思わずギュッと岡田の手を握ってしまって。
その都度、岡田は少しだけ私を隠すように歩いてくれたり、
優しく
「大丈夫?」
声を掛けてくれたりしたけど、岡田の一言
「寺島は別に何も悪くないんだから後ろ指差される事もないわけじゃん?
だからさ、俺がついてるんだから堂々としてればいいんだよ?」
…‥そうだよ。
岡田が傍に居てくれるんだから‥。
この言葉で少しだけ、コソコソ気味になってた自分もちゃんと顔を上げてしっかり前を向いて歩けるようになった。
「そもそも、そんな化けてたら向こうも寺島だって気付かないよ。絶対!」
「は?!そんな素が分からないくらい化けてないし!!」
「いやぁ~‥どうかなーそれは‥」
「‥何よ、その目は‥・・」
「べっつにぃ~?」