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運命の誘惑

第37章 大切な彼

「母さんと、恭の好きな海が見渡せる場所にしようって決めてココにしたんだ」



・・・恭はいつも海が大好きで。


私の家の前の海でいつも煙草吹かしながらボーッと眺めてた。


そんな恭にとってこの場所を選んで貰えた事は凄く嬉しい事に違いない。




私はそっと恭のお墓‥


【恭】の名前にそっと触れ





「恭‥‥


来るの‥遅くなってごめんね?」




恭に向けて囁いた。




恭のお墓は太陽の光を沢山浴びてるせいか、全然冷たくなくて。

それどころか凄く暖かくて‥




恭の温もりに似てて‥‥






胸の奥が熱くなる。







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