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運命の誘惑

第37章 大切な彼

恭は顔を歪めて言葉を私に向ける。



≪だから“こっちの世界”には来させなかった。

でも‥そのせいで愛結を沢山苦しめてしまってごめん…‥≫



「ち‥違うよ!?」



恭のせいなんかじゃないよ!?


私は一生懸命恭の言葉を否定するように首を左右にふるふると振る。





≪俺は幸せだったよ、愛結≫




え‥




≪俺は愛結と過ごした時間、本当に幸せだった。

最後に見た愛結は俺の大好きな走ってる愛結だったから俺は嬉しかったよ?

俺は愛結と一緒に居れてすっげー幸せだったよ≫




恭…‥私だって‥‥





「私だって幸せだったよ!?恭と過ごした時間は本当にかけがえの無い物で本当に本当に幸せだった!」




私だって同じ気持ちだったよ?



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