テキストサイズ

運命の誘惑

第37章 大切な彼

ふわりと潮風が私と恭の間を吹き抜ける。



≪愛結が“こっちの世界”に来ようとしたのを阻止したのは俺なんだ≫





――――え‥‥っ





≪愛結には生きて欲しかった≫




恭・・‥?




≪愛結には生きて幸せになって欲しかった≫




恭の優しい声が私の心の中に響き渡って‥‥

恭の優しさが痛い程伝わって来て‥




「恭・・‥」





再び大粒の涙が頬を伝う。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ