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運命の誘惑

第38章 2度目の誓い  *汐生side*

「それからさ、彼女また走る事が出来たんだぜ!?凄げくね?!」



得意気に恭の墓に向かって話す。



…あ。


でも、直ぐ“ある事”に気付いた俺は苦笑。




「って、恭はずっと“そこから”ちゃんと寺島の事見てんだもんなぁ。

俺が言わなくても分かってるか」




恭が最期まで大切に大切にしてた彼女の事



空の上から見守ってないわけがない。





「恭も見てたから思っただろ?


彼女の走り…‥




全く変わらない、マジで妖精みたいだったよなぁ‥」




彼女、ちゃんと走れて



“気持ち良かった”



そう言ってた。




「もう、大丈夫だよ恭。」









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