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運命の誘惑

第39章 光

空に翳した手の中にある太陽の光を掴むようにグッ!と手を握り締め、


今の気持ちを忘れないように胸にしっかりと刻み込む。



「岡田?」



私は岡田の方へ体勢を向けて岡田の目を真っ直ぐ見つめる。



「ん?どした?」


「手、繋いでい?」


「当たり前でしょーが?」




そう言って目を細めて微笑しながら


“ん?”


って岡田が差し出してくれた左手をそっと握る。




その瞬間




右手から岡田の温もりが伝って来て心が“倖”で満ち溢れる。









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