無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「はい、もう１度？」


って上目で私を見上げる岡田の表情は明らかに今の現状を楽しんでる風。




ぶっちゃけ。




…どうも、ずっと出逢った時から【岡田】のままで。


付き合う事になってからも【岡田】は【岡田】のままで。


だから、何だか“汐生”って呼ぶ事が妙に恥ずかしくて。


こんな恥ずかしい思いするなら岡田が転校して来た直後、元ちゃんと好美が


岡田→汐生


に呼び方を変えた時に一緒にチェンジしておけば良かったと今更ながら後悔。




「愛結、ほら、まだ？」



そんな私の気持ちなんて何のその。

お構いなしに急かす岡田に小さく息を吐いて




「汐生！」




今度ははっきりと彼の名前を呼んだ。