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運命の誘惑

第6章 突然のカミングアウト

結局。



その時、恭が言った“悪い虫”の意味がスポーツバカだった私にはイマイチ分からなくて。


悪い虫=悪い男


この意味が分かったのはもう少し後の事なんだけど‥。



恭は毎日放課後グランドに来ては後輩と戯れてサッカーして。

試合が近づくとコーチになり。

ワイワイ楽しそうにボールを追掛けてて。


そんな恭を見ながら私も練習に励む。


恭がそこに居るだけであまり好きじゃない基礎体力作りも頑張れた。


恭がただそこに居るってだけなのに漲るパワーは凄かった。




そんなある日。




『は?居ねーの?!』


「うん。泊まりで×●高校に行くんだよ?」


『俺も行く!!』


「…ダメに決まってんでしょーが。」


『…‥チッ。』




し…舌打ち?!










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