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運命の誘惑

第6章 突然のカミングアウト

―――――あの後。



電話掛け直そうにも周りに人が居てなかなか出来なくって。

やっと掛け直せたのは消灯ギリギリ5分前。

恭は冗談でイジけてみせてたっけ。



『俺なんて‥どうせいつも愛結の中でギリギリなんだっ』



とか言ってたのを思い出して思わず「プッ」と笑いが出る。



イジケ虫のご機嫌を取ってたら何故か私までイジケ虫に変身。

恭も本気でイジケて来て2人で真面目にイジケ虫になっちゃって。


だけど、そんなイジけ虫も



「恭?‥好きだよ」


『愛結、俺も好き』



この後は機嫌もすっかり上々。



2人で顔見合わせて



「「単純!!」」



プッと笑った。




そんな思い出して、ふふっと笑いが零れる。





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