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運命の誘惑

第3章 高校3年  春

春らしく清々しい風が吹き抜ける中




『今日から新たな生活がスタート・・・・・』










校長の張り切った挨拶が体育館から漏れて聞こえてくる声を薄ら左耳で拾いつつ、右の耳にはイヤホン。





携帯の中から聴こえてくる声を屋上で壁に寄り縋りながら、高く澄んでる青空を眺める。




右耳から伝わってくる懐かしくて・・大好きで愛しくて仕方がない・・・・・





恭の声。





制服の内ポケットから煙草を取り出して煙草を咥え、火を付けフゥーッと煙を吐き出し目を閉じる。







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