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厨二病男子の痛い話。

第9章 ホモに告白された話


4回目。


これちなみに1か月前の話。


違うクラスの奴から。


『野良犬?田辺だけど』


『ごめん誰www』


『ひでー。隣のクラスの、結衣ちゃんからお前のメアド聞いたんだけど』


『あっ、結衣とこないだ校門の前で喋ってた奴か!』


『そーそーw
よろしくなー』


『よろしくー』


田辺とはかなりのイケメンオタクだ。
いやもうかなり。


それからよく廊下ですれ違う度に声をかけてくるようになった。


「ボカロの新曲はどうだー」だの「メカクシ団がどうだー」だの「アニソンではこんなん聴くー」だの


それで、
「あーそのCD持ってねー」って言ったら、田辺が貸してくれるとの事。


それで帰りに田辺の家に寄った。


「お茶でいい?」

「すぐ帰るし出さなくていいよ」

「どれ持ってる?」

「このへんのやつとこれとこれー」

「じゃあ取りあえずこれとこれとこれ貸すわ」

「アザッス!」

「アニメ見てく?」

「いや、もう帰るわ、今週中に返すわ」

「うん、みてけよアニメ」

「俺も録画してるからいいよwww」

「みてけって!」


手を握られた。


「何握手してんのwww」

「…………」


今度は抱き締められた。

その反動でバランスを崩した。


「ちょ、あぶねっ…!」

ダンッと音がしたと思ったら俺が壁に手をついて、田辺が下にいる状態に。


そのまま手を引かれたので押し返した。


「うわ、ごめっ」


「…………」


「…………」


「好きなんだけど」


特にびっくりすることもなく、

「そっか
ごめん、友達のままがいいんだけどw」


「………」


「………取りあえず帰るわ」


CDをわざと置いて帰った。


しばらくしたらメールがきた。


『急にごめんな、友達のままがいいっていうなら友達のままで

CDどうする?』


『いや、ごめん

CDは今はいいやw』


あからさまな避け方をした。

むやみやたらに優しくしたらまたメールが来るし、気持ちに応えれないのであえてそうした。


今ではあまり連絡取ってません。


廊下ですれ違ってもお互い気づかないふりwww避けてるわけじゃないが!

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