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従わない奴隷

第6章 ユウリとケーキ

よっしゃ!


心の中で
ガッツポーズな俺は

なにを
そんなに喜んでるんだ?

と、ツッコミを入れた




ユウリと
そんなに飯食いに
行きたかったのか?



よく
わかんね~けど



「食え」



「え?」



「ケーキの続き
食っていいぞ」



「あっ・・・はい」



ユウリは
膝の上で握ってた手を
ゆるめて

またケーキを
食いはじめた




あんまり
見てると
変に思われるよな?

と思って
俺もケーキを食べた



ユウリはケーキを
食べ終わると

すぐティッシュに
手を伸ばし

また唇をぬぐった



そんな
クリームなんて
ついてないのに

強めに唇をぬぐう
ユウリ



そんなに

強くぬぐったら・・・





あ・・

ほら




また

くちびる

真っ赤じゃねーか

ユウリ






その

赤い唇が

妙に気になりながら

俺は

ケーキをたいらげて




ちょっと
いい気分で


ユウリの部屋を


あとにした








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