テキストサイズ

従わない奴隷

第9章 ユウリと姉貴の店

「最初は
恥ずかしいかもだけどさ
慣れてくるさ

お前が
普通にオシャレしても
誰も
な~んも
言わね~よ」




「ほんと?」




「あぁ、ほんとだ

もし
あれこれ
けなすヤツがいたら

ただの嫉妬だ

そんなの
気にすんな

それに
目立てって言ってる
訳じゃねぇんだ

普通にしろって
言ってるだけ


な?」




「ライキさん・・」




「ん?」




「なんだか・・

すごくうれしいです」




「そうか?」




「よかった・・・」




「なにが」




「ライキさんに

奴隷をお願いして」




あ・・・

いや奴隷ってその・・・




「ほんとに
ステキなお仕事ですね・・

ちょっと
勇気が出ました

最初は
恥ずかしいけど・・・


がんばってみます」




「お、おう

そうだな

まぁ、がんばれよ」





「はいっ」




ユウリは
笑ってると思った


でも運転していて
ユウリを見られない俺は

そっと
ユウリの手に
視線を落とした



ユウリの手は
もう
強く握られてはいなくて


小さなユウリの爪が見えた


その小さな爪には
うっすらと
マニキュアが
塗られていた



たまらなく


かわいいと思った




でも
そのマニキュアは
片手にしか
塗られていなくて・・・



俺が急かしたから
途中で塗るのを
辞めてきたんだろうか・・・




なんだか


そんなユウリを


守ってやりたいと思った





でも

そんな

ユウリに





本当の
奴隷の仕事が
どうゆうものか
知られたら・・・




俺は



もう



会ってももらえないんじゃ

ねーかって・・・




思い始めた








ストーリーメニュー

TOPTOPへ