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従わない奴隷

第10章 20代、ミキ

次の日

ユウリから

メールが届いた





今日は

用があるので

お化粧の練習は

おやすみします






やっぱり・・・






俺の予感は

的中した





避けられてる




そう思った






ユウリを
車に乗せないまま

昨日買った
山ほどのケーキを持って
姉貴の店に
俺は向かった




「あれ?

ひとり?」




「あぁ・・

ユウリは
もう来ねぇかも
しんねぇ」




「え・・」




「これ、みんなで
食べてくれよ

昨日買ったケーキだけど」




「珍しいわね
ありがと

けど・・・

どうしたのよ
ユウリちゃん


あんた・・・・



なんかしたの?」





「してねぇ」





「じゃあなんで・・・」





「知らね~よ!!」





「あんた、うるさい

ちょっと
こっちきな」





まだ
客がいるのに

俺はなんだか
イラついて
店で
大声を出してしまった



姉貴に
小部屋に連れてかれ

ドアを閉められた



迷惑かけてんのは
わかってんのに

イライラが
とまんなくて

俺は

あやまること
ひとつ

できなかった


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