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従わない奴隷

第11章 俺とバイトとユウリ


ユウリに
気付かれないように

ユウリの
赤くなった唇を
時々見ながら
コーヒーを飲んだ


話したいことは
あったけど


正面に座っている
ユウリに
俺の顔をみられたくなくて


やめておいた


自分で
どんな顔をするのか
分からなかったからだ





ユウリは
相変わらず
少し周囲を気にしながら

同じコーヒーを飲んだ




もう

指は


握っていなかった







それから

店を出て

車に乗り




俺は

さっき
やめておいた
話を


はじめた

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