従わない奴隷
第12章 ユウリと今野
靴をぬぐ前に
ユウリにケーキを渡すと
前に見た
幸せそうな笑顔で
うれしそうに
ケーキを受け取った
子供みたいに
妹みたいに
いつもの場所に座ると
いつもの
お茶が
でてきた
あぁ・・・・
よかった
また、ココに来られて
「ライキさん」
「ん?」
「久しぶりですね」
「だな~」
「忙し・・かったんですか?」
いや・・
忙しくねぇ
お前が
入れてくれないと
思ってたんだ
「まぁな」
「今日も・・・
お仕事だったんですか?」
「あ?あぁ・・・
奴隷の仕事か?」
「はい」
「いや
あれは・・・
やめたんだ」
「え・・・・」
ユウリの顔から
一瞬にして
笑顔が消えた
なぜだ?
「もう・・やめたんだ
あの仕事は」
「そ、そうですか・・
ステキなお仕事だったのに・・
・・・・
・・
どうして?」
ステキなんかじゃねぇ・・
人に言えないような
仕事だよ、ユウリ・・
「ん~・・・・
なんだろな(苦笑)
まぁ
俺、あんま
仕事入んなかったし
やる気・・
なくなったっつーか・・
ま、そんな感じだ」
「そう・・ですか・・」