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従わない奴隷

第1章 30代、マリ

ホテルから外に出ると

さっきまで

堂々としていたマリが

周囲を気にする仕草を見せた



だよな~


こんなとこで

男と居るとか

見られたくねぇか(笑)




「あ、あの

お金も払わなくて

今日はすみませんでした・・」




「い~よい~よ

やってないんだし」




「・・・・・」




「あ、声でかかったか?

わり~な(笑)

あ、なんかさ
話とか聞いてほしくなったら
ココに電話しろ?

寂しくなっても
変なこと考えないで


ちゃんと

自分でヤレよ?(笑)」




照れて笑うマリに
名刺を渡して
小さな包みを手渡した



「これは・・?」




「帰ってから開けろ

俺からの
プレゼントだ」




「そんな

いただけません」




「もってけってんだよ

逆らうな」




「あ・・・はい」




「じゃあな?」




「はい・・じゃあ・・」




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