従わない奴隷
第12章 ユウリと今野
駐車場に
車を停めて
エンジンを切ると
ユウリが
え?
って顔で俺を見た
「部屋まで送るよ
まだ
契約中だ」
「あ・・・」
「ドア、開けんなよ?」
そう言って
俺は
車から降りて
助手席に回った
助手席のドアを開けて
ユウリに
右手を差し伸べると
そっと
ユウリが
俺の手に触れた
小さな
手
ユウリが
車から降りると
階段まで
肩を抱き
階段を
上がる時は
ユウリを先に
上がらせた
ユウリは
ずっと
恥ずかしそうに
うつむいていたけど
何も言わず
俺の
やりたいように
させてくれた
部屋に
着くまでの
約束だから