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従わない奴隷

第12章 ユウリと今野



鼓動が

激しく

音を立てた





ユウリの鼓動までもが

聞こえそうだった






静かな夜で


時間が

止まったように

静かで




俺たちの

鼓動が

時計の秒針のように




うるさくて




見下ろす

ユウリの胸元が

大きく

呼吸をしていて



近寄ってしまったから



うつむくユウリの

顔は見えなくて





返事のない

ユウリの肩に





俺は



そっと





手を置いた









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