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従わない奴隷

第12章 ユウリと今野


よかった


また

来てもいいんだ




それだけで




俺は救われた




ユウリが

ドアの中に入って




俺を見た






なんだよ

その



悲しそうな顔





「じゃあ・・・」





「おぅ」





「また・・」





「あぁ・・」







カチャン










はぁ・・・








閉まってしまった
そのドアに
背中でもたれて


ユウリが
鍵をかける音を聞いた


それから
ゆっくりと
かがみ込み


ドアにもたれたまま


その場に
俺は
うずくまった





なんでか





動けなかった





また

来ればいいのに







帰りたくなかった





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