テキストサイズ

従わない奴隷

第15章 俺と仕事


「コーヒー
飲まないと
覚めちゃうぞ?」



「あ・・・はい・・」



それでも
目をそらさない
ユウリの

肩を抱いて


ベンチの
背もたれに

ユウリごと
もたれかかった




「ライキさん・・」




「ん?」




「あの・・・

ありがとうございます」





「なんでもねぇよ

気に入ったか?」





「はい・・・すごく」





「なら良かった」





それから
ユウリは黙ったまま


俺の腕の中で


ただ
じっと

キラキラした景色を
眺めていた




俺は

時々
コーヒーを
口にしながら



そんなユウリを

見つめたり




寒くないか
心配で

時々

腕をゆっくりと
さすったりした



それでも
ユウリは



黙ったままだった




「寒く・・ないか?」



「・・・はい・・」






寒いって




言えよ




「そうか?

我慢すんなよ?」





「・・・はい・・」




少し・・寒いって






言えよ



ユウリ







「ライキさん・・・」






「ん?」






「寒いって言ったら


・・・・



・・恋人は






どうしますか?」












ストーリーメニュー

TOPTOPへ