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従わない奴隷

第15章 俺と仕事


「どうだ?」




「・・・・きれい・・・」




俺は
イルミネーションなんか
全然
見ていなかった


俺が
目を見ると

え?
って顔して


なんでもねぇ
なんて言うと

目をそらしたり
うつむいたりする
ユウリを



好きなだけ

見つめていた



ユウリは
いつもより
少し目を大きくあけて


イルミネーションを


まばたき
ひとつせずに




じっと

見つめていた





まるで

もう二度と

見られないものでも

見ているかのように





その瞳は

少し

濡れていて



その瞳に
イルミネーションが
キラキラと




光っていた






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