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従わない奴隷

第15章 俺と仕事

レイコの



「なにやってんの?!

早く

抱きしめなさいよ!



馬鹿っ!!」





って

声が
聞こえた気がした



その声に

反応するように



俺は





ユウリを
両手で
しっかりと



抱きしめていた





ユウリを
胸の中に


大事にしまいこむように


もう




はなさないぞって






叫ぶように





キツク・・・


抱きしめていた








もう

ニセモノなんかじゃなく




ユウリを




愛したいと
思った



いや



もう




愛していた





愛することを
怖がっていたのに



もう
引き返せないほど



俺は

ユウリを

愛していた






この手を

二度と





はなしたく

なかった





全部

話そう




俺の一番嫌いな

ニセモノなんか




もう

いらねぇ







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