テキストサイズ

従わない奴隷

第16章 ライキさん、ごめんなさい

ライキ…さん…






ライキさんから

いつものメールが届いた



「おやすみ、ユウリ

おはよう、ユウリ」




もう


もう恋人役は
おしまいにしたのに…


私の目から

静かに

涙がこぼれおちた




うれしい…





もう、もらえないと
思っていた

メールだった



でも

もう…こんな時間…







ライキさん
早く眠って下さい


ライキさん


ライキさんは
いっぱい
いっぱい

眠ってください



今まで
沢山
疲れさせて

すみませんでした



いっぱい

無理させて




ごめんなさい






私は・・・

もう少し
起きてます




眠れそうにないから…




ライキさんを
勝手に好きになって




ひとりで勝手に





失恋して…。






私は

携帯の文字が
消えてしまわないように

何度も画面にタッチしながら
ライキさんのメールを

眺め続けた






返信が





できないまま





どうすればいいのか







わからないまま…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ