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従わない奴隷

第17章 ユウリ、ごめんな

「・・お茶・・・」



言葉少なく
ユウリは
俺の目の前に
湯呑を置いた


ユウリの目の前にも
湯呑を置き


ゆっくりと
静かに

ユウリも
腰を下ろした



「あ・・ありがと・・」



お茶を
冷ますふりをして
俺は
ユウリを観察した


わざとなのか

ユウリは

俺に
顔が見えないように
軽くうつむき


パジャマの
すそを




握っていた





少し
カラダを
小さくして。





まるで

俺が

ユウリに
初めて会った時
みたいだった



ユウリが
先輩たちに
アレコレ
言われている時のことを
思い出していた



カラダを
硬くして


うつむいて


スカートの
裾を握って


今にも泣きそうな





ユウリ





自信のカケラも無く
消えてしまいたい
とでも
言ってるように

カラダを小さくしていた



ユウリ







ユウリ・・・・ごめんな









「ユウリ・・・」








「・・・・・はい」



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