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従わない奴隷

第17章 ユウリ、ごめんな


「寒いだろ?」




「・・・少し・・」




「髪が濡れてる」




「・・はい」




「乾かして・・やるよ」




「えっ」




「髪、乾かしてやる」




「い、いいです
そんな
自分でやりますから」




「じゃあ、してやる」




「え?

ライキさん
私自分で・・」





「だから、俺がやる


俺は



天の邪鬼なんだ」






慌てるユウリをよそに
側にあったドライヤーと
いつも俺が使っていた
ブランケットを持って
ユウリの後ろに
あぐらをかいた





「で、でも、あの・・」





「文句あっか?」






「・・・い、いえ・・」





そして俺は


寒そうに

小さくなった

ユウリの肩に


ブランケットを
かけてやった







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