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従わない奴隷

第17章 ユウリ、ごめんな


ユウリは

黙りこくり




俺も


なんて言っていいか
分からなくて



ただ
ドライヤーの
音だけが


俺たち二人を



支配していた













「こっち

向いて」





「・・・・」





「後ろ、終わったから

こっち

むいて」






「・・は、はい・・」






ドライヤーのスイッチを
弱に切り替えると

ユウリは

ちょっとずつ


ちょっとずつ



俺の方に

カラダの向きを
変えた





俺の方を
やっと向いたユウリは



相変わらず

うつむいていて





相変わらず





裾を

握っていた

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