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従わない奴隷

第17章 ユウリ、ごめんな

「上

向いて・・・」






「……」





「ユウリ?

どした?」





「変な・・

変な顔、してるから」





「化粧してないことなんか

恥ずかしくねーだろ?」





「……ちょっと

目が腫れてて



だから…」





ユウリの言葉が
終わってしまう前に

ドライヤーを
床に置いて

ユウリの頬を



優しく両手で

覆った





そして


ゆっくりと

俺の方を向かせると







ユウリは



くちびるを噛んで





俺から



目をそらした







そらした

その目は






誰にでも分かるほど









泣き疲れていた

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