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従わない奴隷

第2章 20代、ユウリ

なんとか階段を下りて
店の外に出た


ユウリは
まだ黙ったまま


もう
誰も見ていないのに





俺は




そっと

ユウリの

肩を抱いた





「なんもしねーから


車まで

こうしてて・・いいか?」





ユウリの
頭が

縦にゆれるのを
確認して

足が痛いのか
ゆっくりと歩くユウリに
歩幅を合わせて歩いた




なんだか

無性に

ユウリを

抱きしめたくなったけど





めちゃくちゃ我慢して

いつの間にか

おさまったドキドキを

不思議に思いながら



駐車場まで歩いた






車が見えると





ちょっと

うつむく俺がいた





おしまいかぁ・・・



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