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従わない奴隷

第18章 ユウリと唇

「あ、あれ?

電波が悪いのかしら・・



もしもし?

ライキ?」





ククッ

って俺が
笑うと

急いで
ゆうりが


人差し指を
唇につけて

静かに

ってジェスチャーした





「聞いてるよ

分かってるって」





「な~にが

わかってんのよ


ユウリちゃんとも
どーなってんのよ

あれから」





姉貴の声を聞きながら


ユウリは
口元を手で押さえて

無邪気に笑う



そんな
ユウリを見てたら


もうほんっと

姉貴の電話とか
どうでもよくて



ユウリの
手をどけさせて


俺は
ユウリに
顔を近づけた



急に
ユウリは
目を丸くして




小さく


首をふった




「ちょっと!

またも~~


ちゃんと
返事しなさいよ


ライキ!」




ユウリの
後頭部に
手を回し


逃げられなくなった
ユウリに


俺はまた
キスをした




姉貴の
声を聞きながら





ほんとうは

唇を
舐めたかったけど



我慢して



唇を
重ねるだけの
キスをした




一瞬


「んっ」



って
ユウリが
声を漏らしたのに



姉貴の声が
うるさくて



あんま


聞こえなくて







ムカついた







「うっせ~~~!!


わかったから
もう切るぞ!



じゃあなっ



ピッ」






「あ・・・」





「ん?」





「い・・いいんですか?」





「いーんだよ

いつもこんなだから
気にすんな」




俺は

ユウリの声が

聞きたかったんだよ

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