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従わない奴隷

第1章 30代、マリ

「私は

かまいません」




かまいません
なんて言いながら

顔は真っ赤で
うつむいて

俺なんか
全く見ないマリ




「俺が嫌だぜ、こんなとこ

人にセックス
見られて喜ぶ
趣味ねぇから」




「ご、ごめんなさい・・」




「はぁ~・・・

なんかよく分かんね~な
お前。

じゃあいーよ
俺についてこい」




「は、はい」



俺は
俺の歩幅で
俺の好きな速度で

小走りで着いてくる
マリを気にもせず歩いた



時々使う
SMの道具が充実した
ホテルまで。



こ~ゆ~のが
好きか
興味があるんじゃないか?
と思ったからだ


SMなんて

女から
して欲しいとか
興味があるとか
言えね~から

そんな依頼は
たまにあるんだ



俺は


趣味じゃねーけどな





ホテルの前で
マリの手を握り

ためらう時間も与えず
質問する間も与えず

さっさと
部屋を決めて
ドアをあけた


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