従わない奴隷
第5章 20歳、女・・?
「あ、お待ちしてました
どうぞ入って下さい」
い、いや
ちょっと待て
俺は
今のところ
女しか相手したこと
ねぇんだ
予約する時に
男って言えばさ
それなりのヤツを
事務所も用意するんだからさぁ~
ちょっと待てよ~~~
どうぞ
と言って
ドアを半開きにして
中に消えていった男を追って
俺は仕方なく
部屋の中へと
入った
妙に暗い玄関で
サングラスを外し
目をこらすと
廊下の奥のドアのを開けて
男が俺を待っている
マジか・・・
とりあえず
部屋に入って
事情を説明して
事務所に電話しようと思い
靴を脱いで
廊下を歩いた
なんだか
目を合わさない
その・・・マサト?
という男に
ちょっとイラつきながら
俺は
奥の部屋に入った
とりあえず
女だと嘘をついたことに
文句を言ってやろうとしたとき
俺の目に飛び込んだのは
俺に
丁寧にお辞儀をする
女だった