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月琴~つきのこと~

第3章 第二話 【月琴~つきのこと~】 一

 妙乃も布団の中に入ったものの、到底寝つくことなどできるはずもない。悶々として幾度となく床の中で寝返りを打つことを繰り返しながら一刻余りをやり過ごした後、とうとう寝所から逃れるように抜け出してきたのであった。

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